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放射線の基礎知識

 どれくらいの量の放射線を浴びると、人体にどんな影響を与えるのですか?

 放射線の人体への影響は大きく身体的影響と遺伝的影響に分けられます。

放射線の人体への影響

1.身体的影響
  被曝した人自身が受ける影響で更にa.急性影響、b.晩発影響に分けられます。急性影響は被曝後極短時間で現れる影響で、下の表に示したように被曝した線量で各種の症状が現れます。

a.放射線による急性の影響(全身照射)
ガンマ線被曝線量(mSv)
症状
250以下
500
1000
1500
3000
4000
6000
7000
ほとんど臨床的症状無し
白血球(リンパ球)一時減少
吐気、嘔吐、全身倦怠リンパ球著しく減少
50%の人に放射線宿酔
5%の人が死亡(骨髄障害)
30日間に50%の人が死亡
14日間に90%の人が死亡(中枢神経障害)
100%の人が死亡

b.晩発影響
  晩発影響は被曝後長時間を経て現れる症状で、がん、白血病、放射線白内障などが挙げられます。
  「国際放射線防護委員会(ICRP)1990年勧告」によると、1Svの放射線被曝をしたときに生涯のあいだに生じる致死的なガンの発生確率は0.04%と報じています。

放射線誘発ガンの潜伏期間
 
最小潜伏期間
中央値
生涯
白血病
2年
8年
40年
その他のガン
10年
16〜24年
生涯
(ICRP Publ.60)
[出典]辻本忠・草間朋子:放射線防護の基礎-第2版-、日刊工業新聞社(1992.4)、p79

2.遺伝的影響

 被曝した本人ではなく子孫へ伝わる影響のことです。広島や長崎の原爆被爆者に対して行ったこれまでの調査では、放射線によってヒトに遺伝的影響が増加したという報告はありません。しかしながら、国際放射線防護委員会がまとめた動物実験結果では 10mSvで1/10000の確率で遺伝的影響が現れると報告されています。
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