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 IAEAと「覚書」
〜放射線被曝者医療の
世界活用へ〜

 国際原子力機関(IAEA)
HICAREは、平成22年8月6日、被曝者医療の分野で、人材育成や共同研究などで協力していくことで同意し、「覚書」を取り交わしました。
 
 日本人として初めて就任された天野之弥IAEA事務局長はこの日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式に出席された後、HICARE構成機関である(財)放射線影響研究所、広島大学医学部附属病院等を訪問され、広島赤十字・原爆病院にて、湯ア英彦広島県知事ほか立会いの下、土肥博雄HICARE会長と、「覚書」に署名しました。

 今回、IAEAという世界150か国が加盟する国際機関との覚書署名により、HICAREの取組みを広くPRし、放射線被ばく医療分野での世界の中での役割を高め、HICAREの目的である、世界への貢献と国際協力をいっそう推進する契機となることを期待しています。(上の写真は、覚書署名後、握手を交わす天野IAEA事務局長(右から2番目)、湯ア広島県知事(中央)、土肥HICARE会長(左から2番目))

署名式の概要

 (1) 日時等  平成22年8月6日(金) 15:50〜16:20
          於:広島赤十字・原爆病院
 (2) 署名者  IAEA事務局長 天野  之弥
          HICARE会長  土肥  博雄

覚書の概要
国際平和と安定に貢献することを目的として、放射線被ばく者の治療及び研究に関する事業を、次の分野において協働で実施することとした。

項目 内容
人材育成  医師研究者等の受入れ、研修への講師派遣
共同研究  放射線の人体影響等に関する共同研究
啓発活動  共同会議、セミナー、ワークショップの開催
情報交換  協働事業の実施により得られた関連情報の発信と共有
  「覚書」の全文へ

IAEA天野事務局長によるHICARE構成機関の視察先

 (財)放射線影響研究所
 広島大学病院 高度救命救急センター
 広島大学原爆放射線医科学研究所
 広島赤十字・原爆病院

←(財)放射線影響研究所
大久保理事長(左)から説明を受ける天野IAEA事務局長(右)
広島大学原爆放射線医科学研究所→
神谷所長(左)から説明を受ける
天野IAEA事務局長(中)










←広島赤十字・原爆病院で
入院患者のお見舞いをする
天野IAEA事務局長


天野IAEA事務局長の発言

 私は昨年12月にIAEA事務局長に就任しましたが、是非就任一年目に広島・長崎の平和式典に参加させていただきたいと思っていました。本日、IAEAの事務局長として初めて広島の平和式典に参加できたことを大変嬉しく思います。
  平和式典への参加にあたっては、何か世界のために貢献できることはないかと考えていましたところ、HICAREの方から放射線被ばく者医療の分野でIAEAとHICAREで協力することにつき提案を頂き、これは是非やろうということで進めてきて、本日の署名式に至りました。
  その背景として、まず世界的に原子力発電導入に向けた動きが高まっており、今IAEAには多くの国からの原子力発電導入のための協力依頼が寄せられています。また、原子力発電だけでなく、例えばガン治療など放射線源を用いた医療への需要が高まっています。万が一被曝事故等が起こった場合に、多くの国においてはそれに対応する体制がない、また、被曝事故に遭われた方々を治療するようなノウハウもないという中で、日本の経験に期待するところが大きいのです。
 本日、放影研、また広島大学などを拝見いたしましたが、大変に素晴らしい研究をしておられ、また、戦後一貫してこうした研究を続けられていることに深い感銘を受けました。
 広島は世界に知られた都市であり、今回の覚書を通じて更に広島の経験を世界のために活かすことを期待しています。
 また、今回の訪問と覚書への署名を通じて、ますます広島市、特にHICAREIAEAとの協力が進展することを期待しています。

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