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令和3年度以降の開催状況

広島県立呉三津田高等学校で出前講座を開催しました

広島に蓄積された被曝者医療や放射線障害の研究成果を生かした国際貢献について,若い世代に知ってもらい,志を持って広島から世界に貢献する次世代を育成するために,出前講座を開催しました。

開催日

 令和3(2021)年12月22日 (水)

  広島県立呉三津田高等学校

講 師

 (公財)放射線影響研究所 

 児玉 和紀 業務執行理事 

テーマ

 原爆放射線の健康影響

 -広島・長崎での調査研究と世界の被曝者医療への貢献ー

参加者

   208人 (高1, 高2)

 

児玉講師は,米国留学経験や,国際会議等への出席のため世界各地を訪れた経験を,現地で撮影した写真を交えながら紹介。「世界の素晴らしい人たちとの出会いは大きな財産」と振り返り,「人との巡り合いを大切にして,国際的に活躍してください」と生徒たちにエールを送りました。

また,世界には核実験等による多くの被曝者がおり,世界の被曝者医療に,広島の知見が貢献していることを説明。核の脅威や地球温暖化は,人類が直面している問題だとして,「自分に何ができるかを考えてください」と訴えました。

広島ノートルダム清心高等学校で出前講座を行いました。

HICAREや構成機関の活動を知ってもらい,広島から世界に貢献する人材になってもらう一助になればという思いから,ノートルダム清心高等学校で出前講座を開催しました。

 

開催日

 令和3(2021)年6月10日

開催場所

 広島ノートルダム清心高等学校

講 師

 広島大学原爆放射線医科学研究所 (原医研)

 田代 聡 所長 (HICARE理事)

テーマ

 原爆放射線の健康影響

 -広島での研究と世界の被ばく者医療への貢献ー

参加者

 95人(高1: 36人,高2: 59人)

 

講師を務めた原医研の田代所長は,今年設立60年を迎える原医研について,「放射線遺伝学,統計・疫学,顕微鏡の開発、がんや白血病の治療など多彩な専門家が集まり、幅広い分野の研究・治療を行っているのが特徴」と説明されました。また,爆心地から半径500メートル以内の被爆生存者に対する総合医学的研究の紹介や,福島第一原発事故の際の広島大学の支援活動についての紹介も行いました。

 

 田代所長自身は,医学生のとき,後に指導者となる鎌田七男博士(現・広島大学名誉教授)の講義を聴いたことをきっかけに,研究の道に進んだとのエピソードを披露。現在は,CT検査などの医療被ばくによる低線量放射線について,染色体異常との関係や人による感受性の違いなどを研究していることを紹介し,「放射線の検査にはリスクもあるが,医学的なメリットはとても大きい。みんなが安心して検査を受けられるようにするために,研究を進めています」と,研究の意義を語りました。

 

また,ウィーンの国際原子力機関(IAEA)へ行き,多国籍のメンバーで行った共同研究では,1週間,朝から夕方まで議論を重ね,夜は一緒に食事をして親交を深めたという体験談を,ウィーン名物のカツレツ(ウィンナーシュニッツェル)やドナウ川の風景の写真を交えて披露し,「研究の世界は楽しく、やり甲斐があります。広島で育った人が,世界の被ばく者医療や放射線医療に関わることは重要です。ぜひ皆さんも研究の世界に入ってください」とエールを送りました。

 

 生徒たちからは,「授業で習ったIAEAが広島大学と協力していると聞いて,興味がわきました」「世界と連携して研究をするという道もあるんだと分かりました」「放射線はリスクがある一方,人の役にも立つ二面性が面白いと思いました」などの感想が寄せられました。