活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

ロシア及びラトビアから研究者各1名を受け入れ

チェルノブイリ原発事故の被ばく者支援のために研究を行っている若手研究者を,ロシア及びラトビアから各1名,計2名受入れ,放射線被曝医療に関する約2か月間の研修を行いました。

受入研修生:

オレグ・コヴァレフ
ロシア 医学アカデミー放射線医学研究センター
 
リガ・ラルマネ
ラトビア リガ・ソトレディナ大学 生化学研究室

期 間:

平成21年(2009年)9月3日~11月7日

研修機関(研修日程順):

(財)放射線影響研究所
広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
(財)広島原爆障害対策協議会
長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)関連施設
その他 平和記念資料館ほか視察

研修内容:

放射線生物影響研修

(財)放射線影響研究所にて

リガ・ラルマネ氏(左)

オレグ・コヴァレフ氏(右)

修了式

広島赤十字・原爆病院にて

土肥博雄HICARE会長(中)

所 感:

【オレグ・コヴァレフ氏】
 HICAREのプログラムは,私たちの国の専門家が放射線生物学の最新知識の現場を見るまたとないチャンスです。このプログラムによって,整然と組織された研究を見学し,そこから学ぶことが出来るのです。
 その上,独特の文化や自然が根付いたこの異国情緒あふれる国に滞在し,一生忘れられない思い出が残りますし,世界観を広げることができます。また,そんな体験を存分に堪能することができるのは,何よりも私たちが快適に滞在できるよう尽くしてくださる皆さんのプロフェッショナルな仕事ぶりのおかげです。
 HICAREには心からお礼申し上げます。
 
【リガ・ラルマネ氏】
 HICARE研修は,外国の科学者が多くの新しい情報を学び,経験や知識をるには,とてもすばらしい機会です。HICARE研修プログラムは,私に放射線影響調査の新手法の研究を通じて実践的なスキルを提供してくれただけではなく,私の科学感や概して質的な調査活動に関する見解を変えてくれました。研修中,私は多くの経験豊かな科学者と会い,重要な関係を持つことができました。さらに私が抱いていた疑問に対する解答を得ました。ラトビアで私が研究を続けていくとき,何か疑問があった際に,誰に手紙を書いて助けを求めればいいのかを分かっているし,答を受け取るだろうことも確信しています。
 研修のために広島に来る機会を与えてくださったHICAREに対し感謝申し上げるとともに,全ての他の若い研究者たちに対して,HICAREの支援を得て研修を受けることを無条件に薦めます。