活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国被曝者医療研修団(KIRAMS)を受け入れ

韓国原子力医学院(KIRAMS)及び,KIRAMS指定病院で緊急被曝医療に携わる医師等15名を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

研修団員名簿(15名):

 団長 ソン・ホチュン 全南大学病院 核医療科医師
 団員 ジョン・ジョンシュク 霊光総合病院 看護師
  パク・テニム 忠北大学病院 看護師
  キム・ドンス 忠南大学病院 核医療科技師
  チョイ・デヨン The Armed Foreces Medical Hospital in Seoul
  チョイ・ウンヒ 済州ハラ総合病院 看護師
  キム・ギサブ 慶尚大学病院 核医療科技師
  キム・スンフ 蔚山大学病院 救命救急科医師
  キム・ソンハン 放射線健康研究所 研究員
  ハン・エンエ 韓国原子力医学院(KIRAMS) 研究員
  カン・スンミン 慶北大学病院 核医療科医師
  ユン・サンピル 蔚珍医療センター 救命救急科医師
  ヨ・ジェピョン 韓国原子力医学院(KIRAMS) 研究員
  キム・ブンチュル 全北大学病院 核医療科技師
  キム・ジュウォン ソウル大学病院 救命救急科看護師

期 間:

平成22年(2010年)12月1日~12月2日

研修機関(研修日程順):

(財)放射線影響研究所 
(財)広島原爆障害対策協議会
広島大学原爆放射線医科学研究所
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容:

放射線被曝者医療研修

(財)放射線影響研究所を視察

(財)広島原爆障害対策協議会での講義風景

記念品を交換するソン・ホチュン医師(右から2番目), ジョン・ジョンシュク看護師(右端)と, 土肥博雄HICARE会長(広島赤十字・原爆病院院長), 佐々木昌弘HICARE幹事(広島県健康福祉局長)

広島大学病院高度救命救急センター・ 廣橋伸之准教授(中央)の講義を受ける

広島大学原爆放射線医科学研究所・神谷研二所長と

平和記念公園・原爆死没者慰霊碑をバックに

研修を終えて(抜粋):

◆これまでの教育により,放射線による障害及び被害については知っていました。しかし,この度広島を訪問し,直接現場を目撃し,また研修を通じて現在もその障害が続いていることを知り,放射線被害に対する考えを改めました。また,原爆被害を受けた後,あらゆる部分の管理が計画の下でしっかりと行われていることも知りました。被害現場を直接見ることができたことは,非常に有意義でした。
 
◆放射線影響研究所が,放射線の影響についての膨大な資料に基づいて研究し,データを管理しているということ,また,研究にとどまらず,HICAREの活動を通じて理学療法等による追跡管理をしていることなどを,直接肌で感じることができる研修でした。広島大学病院を見学した時は,被曝事故について事前に準備している様子と,重症患者に対する処置に関して,深く感銘を受けました。

◆今回の研修で,当時の広島の被爆犠牲者の1割が韓国人であった事実を知り,原子爆弾の投下による被害の歴史的背景について考えるようになりました。また,罪のない市民,国民として,世界平和を維持するための大きな礎としての役割を果たされた当時の被爆者達の苦痛が,未来に活かされることを切に願います。韓国で放射線事故対処に関する救急室に勤務する医師として,自分の役割についてもう一度考えてみるよい研修だったと思います。

◆原爆の被害をを受け,その克服のために努力した結果,現在の日本における緊急被曝医療水準は最も先進化していると思います。また,被爆患者の診療記録などに基づいた研究の結果,放射線緊急被曝時に放射線が人体に及ぼす影響に関する膨大な量の資料を蓄積しているので,現在世界でもそれを活用しているのだと思います。韓国もこのような研究結果を資料として活用させてもらい,先進化した放射線緊急被曝医療システムを検討し,より高い水準の医療を遂行しなければなりません。
 
◆韓国を出発する時は不安でしたが,日本に滞在している間,様々な職種の先生方と引率のお二人のお陰で,韓国にいるような温かさをたくさん感じて帰ります。