活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

ラトビア・米国・韓国より医師等7名を受け入れました。

ラトビアより医師1名,韓国より医師2名,また米国より医師3名と看護師1名を受け入れ, 放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生:

1 マリア・ブルチェニャ

  リガ・ストラディン大学 産業・環境医学部 指導教員

2  ジョンギル・キム

  大田軍病院 リハビリテーション専門医

3 チェハク・チャ 

  ハンピョン軍病院 整形外科医

4 ジョナサン・アルク

   シートン・メディカルセンター 緊急医療部 副部長

5  セオドア・ムーア

   カリフォルニア大学ロサンゼルス校小児科 教授・医長

6 ローリ・カネシゲ

    カピオラニ・メディカルセンター 看護学修士 コーディネーター 

7 ヤスコ・フクダ

   パシフィックペディアトリクスメディカルグループ共同経営者 小児科医

研修期間:

 研修生1

 平成30(2018) 年11月13日~12月7日

 

 研修生2~7

 平成30(2018) 年12月3日~12月7日

研修機関(研修日程順):

<11月13日~11月30日>  研修生1

 放射線影響研究所

<12月3日~12月7日>  研修生1~7

 広島赤十字・原爆病院
 広島大学原爆放射線医科学研究所

 放射線影響研究所

 広島原爆養護ホーム舟入むつみ園

 広島原爆障害対策協議会

 広島大学病院(高度救命救急センター)

 その他平和記念資料館ほか視察   

研修内容:

放射線生物影響研修   研修生1

放射線被曝者医療研修 研修生1~7

 

放射線影響研究所 丹羽理事長より修了証を受け取るブルチェニャ氏。左は指導教官の分子疫学部 林副部長。

広島赤十字・原爆病院 加世田俊一副院長(右奥)と。

広島大学原爆放射線医科学研究所 田代聡教授(左から4人目)と。

原爆養護ホーム 舟入むつみ園にて,大知園長(前列右)と有田医師(後列左端), 被ばく者と一緒に。

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター 前田所長(右)と。

広島大学病院高度救命救急センター 廣橋教授(右)と。

所感:

◆放射線影響に関するこれまでの私の知識はチェルノブイリとその犠牲者に限られたもので、今も我々が研究を続けているような内容についてでした。この研修は放射線とその人体影響について- これまで理論上で知っていた器官とその機能への影響だけでなく、細胞レベルに与える影響について- いっそう深く理解する助けとなりました。

また被爆者やその被爆者を治療してきた医師達、(福島のような)緊急対応の初期に関わった医師達など、実体験を持つ人々から放射線の影響について聞くことができ、この事は人生を左右するような経験となりました。

 

◆これまで原爆とその影響については少なからず読んできましたが、研修は分子、細胞から人体レベルまで、また疫学的、心理学的観点まですべてが一体となっており、その経験は特別なものでこれに匹敵するものは他にありません。

 

◆私の専門知識は主に骨髄移植や小児がんに集約されていますので、HICAREの研修を通して得た原爆放射線の長期影響についての知識と、小児の白血病治療のための医療用放射線被曝について我々が知っている知識とを結びつけた講義をし、診断用被ばくと治療用被ばく、および原爆での被ばくとをそれぞれ再検討してみるつもりでいます。

 

◆先ず、広島大学の廣橋教授が述べられたように、国レベルの災害に於いては強力な司令塔があることが重要であると私も軍士官として考えます。

また、リハビリ専門医としては高齢被爆者の総括的な管理が重要であると思います。高齢化に伴って生じる医療面の問題だけでなく、健康診断や在宅介護,職業支援など多岐にわたって政府が様々な面からサポートするべきだと思いました。

 

◆私は、韓国で放射線災害が起こると、放射線災害対応チームに参加することになります。その場合に、状況をより良く理解し、何をしなければいけないか的確に把握できるようになりました。

 

◆HICAREの研修はよく考えて準備されたもので、原爆とそれに続く被ばくの影響に関する幅広い、そして一貫した内容を含んでいました。被爆者の方や養護ホームの視点にたって眺めた物事は大変に心揺さぶられるものでした。

被曝の長期影響の知識は小児がん患者の治療においては特に重要です。研修は、若年層患者への放射線治療を最小化しようとしている我々の今の取り組みと相まって、被ばくの長期影響とそれらが監視されていくべき時間とについて私の理解を深めてくれました。