活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

カザフスタン・セミパラチンスクから医師を受け入れ

カザフスタンのセミパラチンスク診断センターから医師
1名を受け入れ,1週間の現地視察研修を行いました。

受入研修生:

セミパラチンスク診断センター 
Consultative Diagnostic Center in Semey

医療技術革新・国際協力部長 グルナール・ヌラリノファ
Gulnar Nuralinova, chief, the Innovation Technology
and International Cooperation in the field of medicine

期 間:

平成19年(2007年)5月11日~5月17日

研修機関(研修日程順):

平和記念資料館ほか視察

(財)放射線影響研究所

広島大学原爆放射線医科学研究所

広島赤十字・原爆病院

(財)広島原爆障害対策協議会

研修内容:

現地見学研修

(財)広島原爆障害対策協議会 健康管理・増進センターの佐々木所長(左)と,

ヌラリノファ氏(右),ロシア語通訳 山田氏(中)

所 感:

広島での被爆者検診の視察は非常によく考えられており,順序だった組織的なものだった。放射線が個人,また集団での被ばく線量によって,また様々距離や時間に応じてどのように人体に影響を及ぼすかがよく理解できたし,被爆者のリハビリに関する経験も教えていただいた。システムがしっかりしているので,被爆者の方々は健康を保ち,さらに質の高い生活を維持できるのだろう。
 皆様がこれまで膨大に蓄積されてこられた経験を,惜しげもなく私たちに分け与えてくださるのが嬉しい。核によって亡くなった方々に心を痛め,被ばく者の健康回復に労力を惜しまないことに頭が下がる。

自国での医療活動:

1975年に医科大学を優等で卒業した後,セミパラチンスク医大病院伝染病部にて勤務。研修,大学院生,助手の段階を経て1983年修士号獲得,1991年助教授。
 教授として勤務する傍ら医療・研究活動を行い,訳70本の論文が掲載される。
 2006年11月より共同研究でブルセラ菌,ウイルス性肝炎の問題に取り組み,技術革新・国際交流部長として活動。近年は,セミパラチンスク核実験場被曝者のリハビリの問題にも取り掛かっている。その意味で,広島でのHICARE研修は私にとって特に大きな意味を持っている。