活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

ラトビアから医師等2名を受け入れ

ラトビア共和国で,チェルノブイリ原発事故の被曝者支援のための研究を行っている医師1名と研究助手1名を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生:

ヨランタ・シルーレ
ポール・ストラディナ医科大学病院 職業病・放射線医学医療センター外来部 職業病医

イネス・マーティンサン
リガ・ストラディナ大学 衛生学・職業性疾病患研究室 研究助手

期 間:

平成22年(2010年)9月30日~12月3日

研修機関(研修日程順):

(財)放射線影響研究所
(財)広島原爆障害対策協議会
広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
長崎市 ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)関連施設
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容:

放射線被曝者医療研修

土肥博雄HICARE会長

(広島赤十字・原爆病院院長)と

米国ハワイ州医師会の研修生と

合同で研修を受ける

(於:(財)広島原爆障害対策協議会)

鎌田七男(財)広島原爆被爆者援護事業団理事長と

研修の一コマ

長い間お世話になった,(財)放射線影響研究所,林奉権  放射線生物学/分子疫学部副部長から,修了書をいただく シルーレ医師(左)とマーティンサン研究助手

研修への意気込み:

ラトビアでは,シルーレ医師は,職業病医としてチェルノブイリ原発事故の処理で被曝した作業員らを治療し,これら作業員及び職業性疾患患者の情報を含むデータベースを構築している。今回の研修で得る知識により,チェルノブイリ事故処理作業員らの治療をより効果的に行うことや,データベースの充実化を図りたい,と語っていた。
 また,マーティンサン研究助手は,職業性疾患研究の研究助手として,職場における様々なリスク因子が労働者の健康に及ぼす影響を研究しており,チェルノブイリ原発の事故処理作業員の血中金属含有率などを調べている。今回の研修により,所属研究所における研究分野の拡大と,事故処理作業員の放射線影響についての知識を深めたいと語っていた。
 研修中は,日本の放射線障害の研究は60年以上の歴史があり,研究者と話しをしていると,実験方法の工夫など論文だけでは気づかなかったヒントが得られ,大変刺激を受けている,と述べていた。

研修最終日,(財)放射線影響研究所の皆さんと