活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国から医師1名を受入

韓国放射線医科学院 国立緊急被曝医療センターから研修生1名を受け入れ、1週間の現地視察研修を行いました。

受入研修生:

国立緊急被曝医療センター(KIRAMS)
所長  林 常茂

期間:

平成16(2004)年12月16日~12月23日 

研修機関:

広島大学病院、(財)放射線影響研究所、
広島赤十字・原爆病院、広島大学原爆放射線医科学研究所、
(財)広島原爆障害者対策協議会、広島市民病院

研修内容:

現地見学研修 

広島赤十字・原爆病院での協議風景

所感:

○異なった研究機関における多くの専門家との会合を手配していただき、被爆者医療やその関連医療サービス、研究活動における広島の放射線被曝者医療技術について見せていただいたことは成果がありました。
○広島は西日本における緊急被曝の中心になっています。そして韓国の原子力発電所の2/3は西日本側に面しています。このため、この分野における日韓の協力が推進されることが必要だと考えています。
○HICARE職員の案内は、複数の研究機関を訪問したり、日本の文化を体験したりするうえで大変役立ちました。

韓国での医療活動:

○私は核医学の医師であり、PETセンターや癌患者のためのラジオアイソトープ療法の責任者です。核医学は、人間の健康のために放射能を積極的に活用しようとするもので、放射能の有用性を人々に理解してもらうことができます。PETは癌の管理に大変役立つようになりました。生理学的に標的療法が可能なため、ラジオアイソトープ療法は癌の標準的な治療方法の一つになるでしょう。
○放射線緊急被曝に対して医学的準備を行うことは、原子力発電所や原子力産業のみならず、放射能テロにとっても重要です。日常の教育や訓練による準備が大切です。事故がないときは、ラジオアイソトープ療法のために緊急被曝施設を活用することができます。私はよりよい研修コースを準備し、施設を効率的に活用したいと考えています。