活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国放射線被曝者医療研修団の受け入れ

韓国原子力医学院(KIRAMS)及び国立緊急被曝者医療センター指定病院で緊急被曝医療に携わる医師等8人からなる研修団を受け入れ,広島大学原爆放射線医科学研究所他で1週間の研修を行いました。

土肥博雄HICARE会長(広島赤十字・原爆病院院長)訪問

キム・ヨンナム団長(左から3番目) ジョン・ミョンスー氏(後列左)

ホン・ジョンソク氏(前列右から3番目)

修了式:広島大学にて

谷川攻一教授(左から4番目)と ジョン・ミョンスー氏(左端)

キム・ヨンナム団長(左から5番目) ホン・ジョンソク氏(右から2番目)

受入期間:

平成20(2008)年12月1日~12月5日

研修機関(研修日程順):

広島大学原爆放射線医科学研究所
(財)放射線影響研究所
(財)広島原爆障害対策協議会
広島大学
その他平和記念資料館ほか視察

研修団員名簿(10名):

団長
キム・ヨンナム  済州ハルラ病院医師
団員
ジョン・ミョンスー  蔚山大学病院保健物理学者
ホン・ジョンソク  蔚山大学病院医師
ほか5名(ホームページに氏名の掲載を希望しないため)

HICARE幹事:広島大学谷川教授から修了証書授与

Kim, Young-Nam(金 怜男) 済州ハルラ病院医師

(右)

緊急被ばく医療セミナー会場にて

Jeon, myeing-Soo(全 明秀) 蔚山大学病院保健物理学者

(最後列)

Hong, Jung-Seok(洪 禎碩) 蔚山大学病院医師

(左から2番目)

所感等

Kim, Young-Nam(金 怜男)済州ハルラ病院医師
 まず広島の努力と誠意に対して敬意を表します。
 過去を忘れない為の努力,被爆者に対する誠心と管理。そしてデータの蓄積などの全てを様々な機関が協力しで成し遂げていることに驚き,とてつもないと感じました。
 しかしいろんな機関に行ってみると機関の間ではデータの協調が行われていないような気がしました。この全てを統合,管理するのはHICAREの役目だと思います。
 HICAREは実質的な経験を通じて培われた知識とデータを基に,世界各国に放射線被害についての教育を実施し軸になり方向性を示して行くべきです。 そしてデータは一箇所に集まるシステムを構築しなければならないと思います。
 
Jeon, myeing-Soo(全 明秀)蔚山大学病院保健物理学者
 放射線医療に関連する仕事に携わる者として,少なくても一度はこのような研修を受けるのはとても意義あることだと思います。韓国へ帰ってもこの研修で感じた事,内容を可能な限り多くの人に伝えたいと思います。
 
Hong, Jung-Seok(洪 禎碩)蔚山大学病院医師
 移動しながら受ける研修,特に歴史的な現場を見回りながら専門家の最新知見を聞き,学ぶことができて大変よかったです。
 講義室でこの全てを一方的に講義されたら面白くもなく,教育効果も上がらなかったでしょう。
 公式的な広島案内は研修生にとてもよい印象を与え,研修以外の目的で広島を再訪問したくなると思います。
■自国での医療活動:
 韓国のUlsan大学医科大学,Ulsan大学病院応急医学科課長及び圏域応急医療センター所長代理として勤務中です。
 大韓応急医学会学術委員,大韓外傷学会会員,大韓心肺蘇生協会教育委員,大韓重患者学会会員,大韓薬理学会会員として活動しています。