活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

ブラジルから1名,米国ハワイ州から2名の医師等を受け入れ

ブラジルより被爆者の研究プロジェクトへの参画を目指す内科医と,米国ハワイ州より小児腫瘍専門医,放射線の精神障害について学びたいとする医学生を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生:

1.リディア・ミネ・ミヨシ
 サンタクルース病院 (ブラジル,サンパウロ) 
 内科医
 研修期間:平成24年(2012年)1月30日~3月1日
 
2.ランダル・カイ・ワダ
 ハワイ大学癌センター ジョン・A・バーンズ医学専門大学院 (米国ハワイ州)
 癌生物学プログラム准研究員,小児科准教授
 研修期間:平成24年(2012年)2月13日~2月17日
 
3.ルーカス・マイケル・ダンクリー
 ハワイ大学癌センター ジョン・A・バーンズ医学専門大学院 (米国ハワイ州)
 博士課程(精神医学)
 研修期間:平成24年(2012年)2月13日~2月24日

研修機関(研修日程順):

<共通プログラム>
 広島大学病院(高度救命救急センター)
 広島赤十字・原爆病院
 (財)放射線影響研究所
 (社)広島県医師会
 (財)広島原爆障害対策協議会
 広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
 その他平和記念資料館ほか視察

<個別プログラム(中長期研修)>
 広島大学病院(消化器・代謝内科)・・・研修生1
 広島大学原爆放射線医科学研究所・・・研修生1,3
 原医研創立50周年国際シンポジウム出席・・・研修生1,3

研修内容:

放射線被曝者医療研修

土肥博雄・HICARE会長(広島赤十字・原爆病院院長: 右から2番目)と

有田健一・広島赤十字・原爆病院呼吸器科部長(後列右端)と

放射線影響研究所Douple主席研究員より講義を受ける

放射線影響研究所で館内視察

広島県医師会を訪問。碓井静照会長(前列右),松村誠常任理事(後列左端)と

広島大学病院高度救命救急センター・谷川攻一教授(左端)と

佐々木英夫・広島原爆障害対策協議会 健康管理・増進センター所長(左端)と

鎌田七男・広島原爆被爆者援護事業団理事長(左端)と

倉掛のぞみ園の茶道クラブで,お抹茶を嗜む

お世話になった広島大学原爆放射線医科学研究所での最終日。鈴木文男特任教授より終了証を頂くミヨシ医師

所 感 (抜粋):

        リディア・ミネ・ミヨシ医師

        ランダル・カイ・ワダ医師

      ルーカス・マイケル・ダンクリー氏

◆HICARE研修を通じ,被曝患者の治療に関する医学的手法をたくさん学ぶことができ,大変光栄でした。原爆被爆者における放射線の人体影響について,これまで蓄積してきた研究等の成果を基に,HICAREが世界的な医療貢献をしていることに感銘を受けました。原爆投下から67年が過ぎた今でも,被爆者が身体的,精神的,社会的にも苦しめられている現実を知りました。今後は,研修で得た知識や情報を活かし,在外被爆者やそのご家族のサポートに協力したいと考えております。

◆HICARE研修に参加した第1の目的は,緊急被ばく時の対策について見識を深めたいということだった為,広島大学病院の谷川先生による,福島原発事故に関する貴重な講義は,大変有意義でした。また高度救命救急センターの技術と施設には驚くばかりでした。短期間ではありましたが,私が訪問させて頂いた研修機関での講義は,いずれも価値あるものばかりで,お会いした先生方の知識,献身,情熱は,被爆者治療の為だけではなく,科学及び医学の発展と世界平和の啓発にまで向けられているという事実に,本当に感服いたしました。