活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国から看護師4名を受け入れ

韓国大韓赤十字社の原爆被害者診療協定病院で医療に携わる看護師4名を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生

カン・ギョンソン(姜 敬善) / 嶺南大学病院 看護師
イ・ヨンラン(李 榮蘭)    / 慶尚大学病院 看護師
チョン・ミソン(鄭 美善)   / 尚州赤十字病院 看護師
イ・ジョンベク(李 廷栢)  / 雲耕医療財団 郭病院 看護師

期間

平成24年(2012年)3月5日〜3月9日

研修機関(研修日程順)

広島赤十字・原爆病院
広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
広島大学病院(高度救命救急センター,放射線治療科)
(財)広島原爆障害対策協議会
(財)放射線影響研究所
平和記念資料館ほか視察

研修内容

放射線被曝者医療研修

鎌田七男・広島原爆被爆者援護事業団理事長(中央)と

倉掛のぞみ園の看護師より説明をうける

谷川攻一・広島大学病院高度救命救急センター長 (右端)と

永田靖・広島大学病院放射線治療科長(中央)と

広島大学病院放射線治療科の看護師より説明を受ける

佐々木英夫・広島原爆障害対策協議会 健康管理・増進 センター所長(右端)と

広島赤十字・原爆病院をバックに

所感

【カン・ギョンソン看護師】
今回の研修で,被曝に対する物理的,生物学的,精神的な影響について理解することができました。研修で得た知識を活かし,今後は緊急被曝時に適切に対処するとともに,被曝者の精神的なケアに役立ちたいと思います。素晴らしい先生方より直接講義を賜ったことに大変感謝いたします。 また,被爆者の為の徹底した研究と治療,さらに世界平和のために,信念を持って様々な国の医療従事者を招待し研修を行うHICAREの,役割の重要さについても大変よく理解することができました。

【イ・ヨンラン看護師】
HICAREは,過去の被爆者を対象とした研究と治療を行う機関だと思って来日しましたが,研修を受けてみると,関係機関と連携し,大変体系的で前向きに事業を展開する組織であることが分かりました。研修中,放射線被曝に対する様々な疑問点について,自由に質問できる機会を与えて頂いたので,新たな知識を数多く得ることが出来ました。倉掛のぞみ園を訪問した際には,理想的な介護の在り方を拝見し,大変驚きました。また,園長でいらっしゃる鎌田先生の哲学を拝聴し,自分の人生をも立ち止まって顧みる機会となりました。詩人ワーズワースの言葉を借りるならば,広島での5日間は,私の情熱を再び呼び起こす「時の諸点」となったように思います。

【チョン・ミソン看護師】
原爆による広島の悲惨な被害状況を知ることにより,核の危険性を肌で感じ,非核化平和主義に更に同調するきっかけとなりました。昨年の福島原発事故で,直接救援活動を行われた広島大学病院の谷川先生の講義を通じ,放射線に対する無知から私自身が救われたような気がしました。韓国では現在23基の原子力発電所が稼働しています。今回の研修により,今後は,万が一原発事故が発生した場合でも,無知による恐怖心を持たず,救護活動の支援ができると思います。

【イ・ジョンベク看護師】
研修で特に印象的だったのは,倉掛のぞみ園でした。園で働く皆さんは,みな笑顔で,無愛想な顔やいやな顔をしているスタッフは1人もいらっしゃいませんでした。被爆者は体の傷のみならず,心の傷が深いので,心のケアが非常に重要だということを感じました。園長の鎌田先生と職員の皆さまが,入居者の方々に対し,心から家族のように接していらっしゃることが感じられ,感動いたしました。研修を通じて,私は多くの知識と情報を得ることができたとともに,温かい心までもプレゼントされた気がいたします。小児科の看護師として,入院している子供達に明るい笑顔で接し,家族のような雰囲気を提供するよう心がけて行きたいです。